りゅうがん (龍眼) 

学名  Dimocarpus longan (Euphoria longan, Scytalia longan, Nephelium longana)
日本名  リュウガン
科名(日本名)  ムクロジ科
  日本語別名  
漢名  龍眼(リョウガン,lóngyăn)
科名(漢名)  無患子(ブカンシ, wúhuànzĭ)科
  漢語別名  桂圓(ケイエン,guiyuan)、圓眼(エンガン,yuanyan)、羊眼果樹、益智(エキチ,yizhi,やくち)
英名  Longan, Dragon's eye
2007/03/04 薬用植物園 (温室)
 『中国本草図録』Ⅸ/4225参照

 リュウガン属 Dimocarpus(龍眼 lóngyăn 屬)には、漢土南部・東南アジア・濠洲州北東部に約6-9種がある。
  
  D. fumatus(Nephelium fumatum, Pseudonephelium fumatum;烟色龍眼)
    subsp. calcicola(灰巖肖韶子)
雲南産 
    subsp. fumatus
タイ・マラヤ・ボルネオ産
    subsp. indochinensis(D.confinis, Pseudonephelium confine;龍茘 lónglì)
         
湖南・兩廣・雲貴・インドシナ産 
    subsp. javensis(Pseudonephelium javanicum)
スマトラ・ジャワ産 
    subsp. philippinensis
フィリピン産 
  リュウガン D. longan(Euphoria longan, Scytalia longan;龍眼)
    var. echinatus(Euphoria nephelioides, Nephelium schneiderii)
         
フィリピン・ボルネオ産
    subsp. longan(Eupholia longana)
    var. longetiolatus(Euphoria morigera)
ベトナム産
    subsp. malesianus(D.cinereus, Euphoria cinerea, D.lichi,
         Litchi lichi)
インドシナ・マレシア産
    var. obtusus(D.obtusus, Euphoria obtusa, D.scandens;
         鈍葉龍眼)
インドシナ産
  D. yunnanensis(Xerospermum yunnanensis;滇龍眼)
雲南産 
   
 ムクロジ科 SAPINDACEAE(無患子 wúhuànzĭ 科)については、ムクロジ科を見よ。
 『本草和名』龍眼に、「和名佐加岐乃美」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』27 龍眼に、「通名」と。
 原産地は 東・南アジアの亜熱帯域だが、詳細は不明。
 古来広く上記の地域で、また鹿児島・琉球・臺灣・福建・兩廣・四川・貴州・雲南で栽培。
 果実(仮種皮)を生食する。

 中国では、根・葉・仮種皮を龍眼肉(リョウガンニク,lóngyănròu)・桂圓肉と呼び、種子を龍眼核と呼び、藥用にする。
『中薬志Ⅱ』pp.108-110 『(修訂) 中葯志』III/291-294 『全国中草葯匯編』下/174 
 日本では、生薬リュウガンニク(龍眼肉)は リュウガンの仮種皮である(第十八改正日本薬局方)。
 中国では、早く後漢(25-220)時代から栽培していたと考えられている。

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